須賀さんは高校時代に日本式の詰め込み受験教育に疑問を持ち、自分のやりたいこと
をもっと深く学びたいと強く思うようになり、「受験英語」ではない本当の英語を必死で勉強しAFS という留学制度に合格しました。海外に行くことが珍しい当時に、1年間米国の高校に留学し卒業した経験をもっています。その留学で英語を習得したことはもちろん、米国人の考え方が良く理解でき、人生を変えるほど良い経験になったということをインタビューで話していただきました。
また、三井物産時代には、会社からMBA 取得を勧められ、仕事をしながら受験勉強をし、ハーバードの経営管理大学院に留学しMBAを取得した経験を持っています。ハーバードでは授業は軍隊並みの厳しさで、本当の地獄を味わったということです。同時にビジネスに必要な知識だけでなく、いかに自分で考え、物事の本質を見極め、かつリーダーシップとはどういうことかを徹底的に叩き込まれたそうです。
インタビューの全文は添付ファイルを参照ください。
吉田さんは1994 年、29 歳の時に有限会社ジャストプランニング設立し,1999年に現在も同社の主力サービスになっている「まかせてネット」を開発し、外食産業におけるASP(ApplicationService Provider)の草分け的存在となった。
そして2001 年にジャスダック(JASDAQ)で上場を果たし2004 年に代表取締役社長を引退して会長に就任する。
吉田会長がよく言われることは「サラリーマンで自分の給料以上の稼ぎができるなら、自分で会社を作っても自分が食べていくことはできるよ」です。実際に自分で会社を起こし、ジャスダックに上場するまでに育てた経験から言われていると思いますが、会社の看板をはずして営業できる人がどのくらいいるかというと、それほど多くはないのではないでしょうか。
齋藤さんは学生時代にコンピューター・ビジネスをスタートしました。また、医学部を卒業し医者にはなりましたが、自分のビジネスがあったのでたった一日で辞めたという経緯を持っています。また、大学時代から経営しているI/O Software,Inc で世界で初めて指紋認証システムを開発し、注目を浴びるようになりました。
インタビューで「なるほど」と唸った一言は:
「できない」ということを知らなかったからできたんでしょうね
という言葉でした。齋藤さんは14歳の時の体験を含め、数々の困難を乗り越えてきました。しかしその当時の彼はそれを難関とさえ思っていなかったようです。なぜなら「できるという前提でチャレンジしている」からです。例えば、齋藤さんがプログラミングを始めた頃はまだ一部の高度なマシンだけが日本語表示ができパーソナル・コンピューターに日本語は表示できませんでした。しかし齋藤さんは大企業でもなかなかできないという事実を知らないので依頼されるままに日本語が表示できるプログラミングを作りました。
オリソン マンデーンという名を聞いたことがありますか?彼はアメリカで有名なマガジン Success の創刊者です。
彼が書いているこの本はずばり「自己啓発」本です。創刊当時はアメリカではアメリカンドリームが盛んで貧しい育ちでも成功する事ができるという考え方が浸透しだしているところだったのだと思います。そんなバックグランドを考えながらこの本を読むと彼の思考が更によく分かります。
この本から学べることは「オプティミズム(楽観論)」、そして「自分を信じて突き進む意思が大事」ということです。ここでは私が印象に残った文をいくつか皆さんと共有します。
「人間は顔を向けた方向にしか進めない。いつも貧乏に顔を向けていると、豊かさにはたどり着けない。」
「元大統領グローバー・クリープランド(もともとは年収50ドルのしがない事務員だった)がこう語っている。節度ある野心と、貧しさゆえの健全な試練 – この組み合わせほど心を成長させ、完璧かつすぐれた人格を引き出すものはない」
「一生つらい目に遭いたくないと思うかね?試練が無ければ自分の力を知ることはできない。例えば、本を読んでも水泳はうまくならない。海に潜り、波に立ち向かわなければ、泳げるようにはならないのだ。試練は自覚と自立を育てる土壌だ。」
「私は生涯に多くの偉大な人を見てきた。彼らの成功の秘密はと聞かれたら、私は生まれついての才能よりも、仕事を終えた後に、普通ならぼうっとしたりおしゃべりをしたりして過ごす時間を、この人たちがいかに有効に活用していたかにあると言いたい。」
他にも色々とためになる言葉や事例がありますので興味がある人は彼の思想を噛みしめながら読んでください。では、また!
富をもたらす習慣 失う習慣 (オリソン S マンデーン)
読んでみたら指数:
「7つの習慣」に初めて出会ったのは十年以上前にオーストラリアでマネージメント/マーケティングを勉強していた時でした。NSW business college というところの科目のひとつがこの本を深く学び、理解し、プレゼンテーションをするということでした。
正直なところその時はそれほどの感銘はなかったのですが、この「まんがでわかる」は内容をとても分かりやすくストーリで説明してくれているので、理解しやすく読みやすかったです。
ためになる事が沢山あるのでどれを紹介しようか迷いましたが、恥ずかしながら私が「グサッと」きた箇所を一つ紹介します。
Column 4「任せる」ことでお互いに成長できる
時間が足りないときには、全部自分で行おうとせずに、人に任せるという方法もある。人に仕事をまかせれば、自分のエネルギーや時間を他の活動に注ぐことができる。だが、これを嫌がる人は多い。なぜなら準備や指示が面倒、質問がうるさい、結果が自分のイメージと異なるからだ。
仕事がテキパキとこなせるデキル人に、このデリゲーションが苦手な人が多いのではないでしょうか?なぜなら、任せた仕事を自分のほうが短時間で上手にこなせると思ってしまうからです(実際にそうかもしれない)。大事なことは相手がどう動いてくれればより自分ひとりでやるよりも効果・成果が出るかということを考えるという事ではないでしょうか。成果を出す為には仕事を与えられた人が気持ちよく働き、正しい方向を見ているかどうかにフォーカスする必要があり、途中のやり方は基本的に任せてチームを見ながら調整していくので良いとの事です。
大事なことはデリゲーションした結果に対して責任を持ち、仕事を任せた相手を信用する。これにより更なる成長へのきっかけを掴む事ができ、マネージメント力も向上するでしょう。とはいえ、これが難しいところでありマネージャー(リーダー)としてして成功するかどうかの分かれ目ではないでしょうか。
では、また!
まんがでわかる7つの習慣{監修:フランクリン・コービィー・ジャパン]
読んでみたら指数:
ビジネスで「ラブキャット」という言葉を聞いたがありますか?私は以前に Ted か Wall street Journal で聞いた記憶があります。ただし、その言葉をこの本の著者 ティム・サンダースが言っているとは知りませんでした。今回はあまりビジネスに関係なさそうな「ラブキャット」という言葉にふくまれる彼の考え方を紹介します。
人の成功は NSPS (Nice, Smart, People, Succeed)が必要だとティム・サンダースは彼の講演で語っています。ラブキャットはナイスでスマートな人であり、「知識」「ネットワーク」「思いやり」を通じで動ける人とのことです。この3つフル活用できれば世界がどのように動いているかは問題ではないとティムは語ります。
ラブキャットの利点の一つは「人間として素晴らしいブランドを築くことができる」です。今後のエコノミーでは勤めた年数や経歴よりも知識やネットワークがどれだけあるかで評価され、報酬を与えられるようになる。自分のブランド築けば人から信頼され、好かれ、対価を払ってもらえる。逆に自分のブランドを気付かなければ日用品となってしまうリスクを抱えることになる。ビジネス界の権威トム・ピーターズも「差別化するか、消されるか」だと言っている。
また、ラブキャットは「売り込みをする必要がない」。噂をきいて向うから来てくれる。現代の購入者は1)人に従いたくないと思っている、2)そして売り込まれることを嫌う、3)また購入の決定を自分で下したいと思っているから、売込みではなく自分を相手に相手の意思で見つけてもらう必要がある。
要するに今の情報化社会では良いことも悪いこともすぐに広まるその中で生きていくためには、人に好かれる(知識と行動力、そして魅力で)てネットワークを気付く事ができることが大事になるということであろう。
これは私の考えで恐縮だが、「相手を思いやること」と「相手がどう思っているかに固執する」のはまったく違うことだ。なので相手を生かながら自分を生かす術をこれから学んで行きたいですね!
それでは、また!
できる人の法則 Love is the killer app [ティム・サンダース]
読んでみたら指数:
自分の子供が今小学校3年生で「本気でプロを目指している」姿をみて微笑ましく思っています。今日はブラジル・ワールドカップの初日で朝にブラジル対アルゼンチンの試合があり家族で朝から見ていました(笑)。
そんなこともありサッカー選手の本は結構読んでいるのですが今回は今活躍している日本代表選手の本ではなく日本サッカーのパイオニアでキングと呼ばれているカズの本を紹介します。
この本はカズがであった55人の友人との手紙のやり取りを記載しているものですが、私がもっとも興味をもったのはカズがブラジル時代に母親や叔父さんに送った手紙です。
15歳でポルトガル語がしゃべれない状態で果敢にもブラジルに渡ったカズが少し弱音をはいているところが人間らしいなと思いました。その内容は「自分はこれからブラジルでやって行く自信がありません。サッカーでも生活面でもそうです。」というものです、そして「大人は大変だね、自分で自分の責任を取らないといけないので」ともいっています。
そして最後に「今後のことは自分で決めます。自分で選んだ道です。やめるときも自分で考えます」。と終わっています。
この後カズは努力して18歳でサンパウロと契約して日本人で始めてブラジルでプロとなる。彼自身自分を振りかえって「自分自身どこまで本気でプロになれると思っていたのか分からない。ボール扱いには自信があったけど、天才的な選手ではなかったし、小学生、中学生でも誰が見ても一番という選手でもなかった」と言っている。
ただ、カズがブラジルで学んだことは日本では絶対に学べないものだったと思います。それは「ハングリー精神」。彼はプロとアマの生活や扱いの違いを肌で感じ(アマはトイレに便座がないなど)、絶対にプロにならないといけないという気持ちが自然に湧き出てきたと言っています。
私自信もほとんど英語がしゃべれない状態でオーストラリアに行き地元の人と対等な立場で仕事をしたいという気持ちだけで生きてきた経験があるので、カズの気持ちは本当に良く分かります。もっと海外へ挑戦する人を増やしていけるといいですね!
Dear Kazu [三浦知良]
読んでみたら指数:
この本の表紙に載っている貴乃花親方の写真を見たときに「互いに年を重ねたな」と思いました。私は「貴乃花関」や「イチロー」と同世代であり、彼らを勝手に「今は手の届かないライバル」と呼び自分を励ましていたことをよく覚えています。
まだこの年でも「手の届かないライバル」ですが、いつかは必ず胸を張って堂々と「ライバルと呼ばせてもらっていました」と挨拶ができるような男になる為に精進しています(相撲風にいうと)。
ライバル関係はさておきこの本から得たものを少し紹介しましょう。
1.まずはマスコミの勝手な報道による貴乃花親方の苦悩
よく火のないところに煙は立たないといいますが、マスコミは火が無いところに煙を立てるのが仕事かと思わせえる報道を感じます。
2.次に、相撲精神
「素直な心が持てるものが努力できる者だ」、「付け人になんでもやらせるな、できることは自分でやれ」
3.そして、世界観の違い
貴乃花が高校の同級生にあった時に話題に上がることは「遊びの話」と「女の子」の話ばかりで全然違う世界にいると感じたと記述してある。また彼はそれをうらやましいと思わなかった自分を少し誇らしくおもったとも言っている。
他にもいろいろなエピソードがあり勉強にになるものがあるが、最大の学びは「毎日必ずしこを踏む」などの「努力を当たり前に毎日できる人」だけが前を向いていけるのだろうということです。
私も「努力を当たり前にできる人間になり」ライバルに少しでも追いつけるようになりたいと思います笑)。では、また!
生きざま [貴乃花光司]
読んでみたら指数:
皆さん、日清のカップヌードルをしっていますよね?体に良くないことを知りつつもつい食べたくなるインスタントラーメン、そしてその王道であるカップラーメン。そのカップラーメンを生み出したのが日清の創始者である安藤百副氏。そしてその偉大な父の事業を引きついで30代で二代目となったのが、安藤宏基氏。
二代目安藤社長の就任時のスローガンが“打倒カップヌードル!”です。これは面白い社長だな!と思いこの本を手にしました。
会社の売り上げの柱である「カップヌードル」をぶっ潰せ?“なんで?”と以外と思った人もいるかもしれません。これは、スター商品を超えるものを生み出すための社風作りの一貫です。 揺るぎがないスター商品を持っているとどうしてもそれを売っていれば仕事になるとう雰囲気が会社に充満して、イノベーションが生まれてきません。もちろんそのスター商品と競合するような商品は絶対に生み出されません。
二代目安藤氏は社内に充満する「商品依存」の危険な雰囲気を払拭するために、このようなスローガンを打ち立てました。
また、安藤氏の持論は「創業者は異能の人。二代目は凡人。」ということです。
“凡人”が本心かどうかは分かりませんが、二代目には創業者とは違う二代目がやらないといけない仕事があるということを強調しているのだと私は解釈しました。
この本から学べることは「ブランディング」や「組織構造の改革」などいろいろありますが、一番大事なことは「社風の変革」ではないかと思いました。
自分の会社の“承認プロセス”や“新製品の投入”にスピード感がないと感じている方におススメの一冊です!
では、また!
カップヌードルをぶっつぶせ [安藤宏基]
読んでみたら指数:
タイトルが「この国を出よ」で裏表紙に「やがて日本は消えてなくなる」と大前氏と柳井氏に書かれると、読まないといけないかな・・・なんて気分でこの本を買いましたが、やはり読んでよかったと思いました。
その理由は以下のような内容だからです。
日本は明らかに国際ディフォルトの危機(世界は日本の破綻に備え始めている)
日本は「まだ大丈夫」という錯覚(半数の若者が海外で働きたくないと言っている)
ジャパン・パッシングが本格化している(ジャパン・ナッシングになりかねない)
つまり日本をダメにしているのは「政治家や官僚」が原因であるが、我々国民の「危機感の薄さ」も原因であるということです。
今の国の財政を家計に例えると、「年収が370万円」なのに「借金が一億円」という状態です。370万円から頑張って100万円を捻出して借金に当てても10年で1000万円しか返せないし、借金なので当然利子が毎年かかります。更に良くないのは日本政府はこの状態でありながらも年収以上の予算計画を立てているということです。このことからも日本がディフォルトの危機にあるのが分かりますし、日本の借金は2010年の時点で973兆円です。
日本がこんな状態なので、お二人「この国をでよ」と言っています。
またその他の主な理由は:
世界が開いてならチャンスは50倍に広がる(マーケットを広げる)
今後は海外の人材が就職の競争相手になる(日本企業の海外採用の増加)
私も日本人はもっと国際人になる努力をするべきだと思います。海外生活で異文化や人にに触れ、最低限の英語を身につけて、海外のよい所を日本の製品やビジネスに生かすための努力をもっとすべきだと思います。
また、日本人が本来持っている「優しさ」も再確認する必要があるのではないでしょうか。その優しさとは企業そして個々の「社会貢献」ではないかと考えています。人に有り難うと言われる事により、感謝ややる気が沸いてくると私は信じています。
では、また!
タイトル:この国を出よ [大前研一 & 柳井正]
読んでみたら指数:
検見浜で English! (社会貢献型の英語コミュニティー)
http://rio777.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/english-d0f2.html
今回は本とはまったく関係ありませんが、私の主催している「社会貢献型・英語コミュニティー」が"ちいき新聞"に掲載されたので、紹介させていただきます!
このサークルを私達は東日本大震災の直後にスタートしました。
小さい子供がいる私達夫婦は現地に行くことができなかったため、ここにいながら困っている人達に何かできないかと考えて作ったサークルです。
月の会費無しで参加ごとに一回ワンコインの500円を払ってもらい地域の皆さんに参加してもらっています。
その集まったお金は毎年全額赤十字社を通じて東日本大震災の被災者の方に送っています。
詳細はこちらです ↓
http://rio-san.cocolog-nifty.com/blog/english.html
では、では!
この本はブロガーでありマーケティングのエキスパートの永井氏が書いているという話は聞いていたのですが、購読する機会がなく時間が経ってしまっていました。。。というのもタイトルからこの本がセールスの本だと思い込んでいたからです。セールスの本ではあるのですが、読んでみるとこの本の奥深さと「売れる秘密」が分かりました。
そこで、この先本を出版しようと思っている人(私も含めて)のために、この本から学んだ「売れる本の秘訣」をリストしましょう。
1. ストーリーの主役に個性のあるキャラクターを起用する
2. 主人公が苦しみながら学び育っていく様子を描く
3. 常識と思われている事を覆すようなこと言う
この点を頭に入れて本を読むと「なるほど!」と思うとおもいますよ。この法則は「漫画」などでよくある法則なので、ビジネス本も漫画も「ヒットする」基本は同じなんだと感じました(個人の意見)。
この本で言っている「お客様の言いなりの商品は売れない」はまさにこれらを代表しているようなフレーズではないかと思います。日本の多くのビジネスが「お客様志向」を「お客様に言われたことを何でもやる」と勘違いしている点をうまくストーリに含めて、その考え方の間違いを指摘することで読者が「新しい発見」をした気分になるという醍醐味をこの本が与えてくれています。
要するに「お客様に対する提案」は要望にこたえるだけではダメで、本当は「間違っていると思える要望は逆にこのように考えるほうが良いのではないですか」と突っ込みを入れてあげることが結局は相手のビジネスのためになる、そのことで提案者の価値を上げて料金以上の価値を生み出すということです。
この本で言えば「料金を極限まで下げてアプローチしたのに、値段が高い他社に契約を持っていかれた」というようなストリーをうまく活用していということです。
やはり、売れる本にはそれなりに理由があり、売れない本にはそれはそれで理由がるということではないかと思いました。同じ内容を書くのでも書き方、本構成、そしてタイトルなどで本の売れ行きは天と地ほどの差がでるのではないかと思います。なので、本を出す時にはこれらの点には最低でも注意したほうがいいと自分に言い聞かせています。では、また!
タイトル: 100円のコーラを1000円で売る方法 [永井考尚]
読んでみたら指数:
ここ2年ほど千葉マリンマラソンのハーフに参加していますが、マリンマラソンにでは小出監督と高橋尚子選手がゲストとして来ています。高橋選手はスタートの合図だけでなく、中間地点を越えた少し苦しい地点でハイタッチで励ましてくれます。
そんな高橋選手を育てた小出監督の「魔法の言葉」が詰まった本ということで購入することにしました。ちなみに、この本の出版後にシドニー・オリンピックがあり、ご存知のように高橋選手は見事に金メダルとりました。私事ですが…そのシドニーオリンピックで NHK のカメラ・アシスタントとして高橋選手の走りを見ていました。
小出監督は高校の先生もしていたということもあるのかもしれませんが、「言葉の力」を良く知っていると感じました。また、自分の発する言葉に責任と誠意をもって相手に話しかけるということを非常に大事にしているなと思いました。また、人の素質を見抜く能力と素質のある人を惹きつける力が人だというのがこの本の感想です。
お前の話しはもういいよといわれる前に、小出監督の「魔法の言葉・信念」を幾つか挙げさせてもらいます。
1. 強さの最大の秘密は素直さ
これはビジネス分野ではよく言われることですが、やはりなにごとも一流になる要素はおなじようです。監督が言うには高橋選手は「こうすれば強くなるよ」というと「はい。」と素直に受け入れるそうです。
2. 本心をちゃんと口に出して伝える
人を褒めるときには本心を伝えるということです。お世辞では相手も輪渇し舞います。また、思ったことをきちんと口に出すということが大事であるとも言っています。
3. 強運も努力も必要
やはり強運を持っている人はいるということです。ただし、その強運は努力によってもたらされる。努力と我慢によってもともとの運が形となって現れてくると言っています。
結局は信念を持ち、自分を信じ、ひたむきな努力をした人だけが最後に成功するということです。また、物事が成功しない場合は努力・我慢が足らない、もしくはその方法が正しくないでということでしょうね。では、また!
読んでみたら指数:
“日本の学校の成績や評価は枠の中での相対評価であり、社会にでてから役に立つものではないことがほとんどであるので、早く偏差値だけの評価方法を改めるべきだと”私は思っていました。
しかしこの本を読んで偏差値主義の偏った学校教育にも大橋氏のようなすばらしい理念を掲げて生徒(将来の人財)の為にこれだけのことができる学校があるのだと関心しました。この本に出逢うまでは日本に中・高教育を変革する実行力を持つ教育者がいるとは思いませんでした。また、大橋学園長のような一歩先を行く考え方について行けた先生達が居る事が分かり日本の教育もまだ変われるのではないかという小さな希望が見えたような気がします。
私自身、県立高校の出身であり大学はオーストラリアに行ったこともあり、日本の高校について余り知りません。広尾学園の名前もこの本を読んで初めて知りましたが、子供が日本で育つのなら広尾学園に入れたいと真剣に感じました。
私は自分の今までの経験から社会・企業での成果は卒業した大学に比例しないと考えています。一流大学を出ていない人でも大企業で重要なポジションを担っている人は沢山います。ただそのような人達に出会う機会がない事で偏差値社会がのさばってしまっているのだと考えています。
私の考えはさておき、大橋先生の言葉をいくつか紹介します。
どうですか?大橋先生と広尾学園のモットーが胸にビシビシと伝わってきませんか?
このブログで“成功する思考”を多数掲載していますが、ほとんどの著者が大橋先生と同じような考えで成功していることが解ります。
また大橋先生は“日本の学校は社会に出てから勝ち抜いていく力をつけさせる習慣がない”とも言っておりそれを広尾学園が変えていくという理念をもっています。
外国では“学ぶ”とは“覚えたことを行動に移す”ことです。実際に“考え、学んだこと”を“実践で試す”ことにより初めて“本当の意味で覚えること”ができるのではないかと私も思っています。
今日の一冊
本当の学校の価値とは何だろう?(大橋清貫)
涼の感想